Born In The 60’s -オヤジの法則-

オヤジだって遠慮せずに今を楽しんでいい。 オヤジだって意地を張らずに弱音吐いていい。

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ホスピスを見舞った

2007-12-10-Mon-23:02
目の前にいるのはいったい誰?!。
元気だった頃の、僕が知っているWさんの面影は少しも残っていない。
愕然・・・

つくばマラソンの前日、ホスピスに入院しているWさんを
見舞いました。
僕が新入社員の頃から本当にお世話になった人です。

10歳ほど僕より年上だけど、活発で好奇心旺盛でいつも若々しい人でした。
事務所にいた僕を本社に引っ張り上げたのもWさん。
席も隣りに据えられて、手とり足とり、親切に仕事を教えてくれました。

Wさんはランナーでした。
マラソンのレースにもよく出ているようだったけど、
実はその頃の僕はマラソンなんてものにはまったく興味がなく、
むしろ、あんなことする奴の気が知れないと思っていたほどだったので、
Wさんに「マラソンやろうよ」としつこく誘われても、
それだけはイヤだと拒否し続けていたものです。

ホスピスがどういう場所かは漠然とはわかっていたつもりだったけど、
実際に見舞ってみると、そこは現実離れした空間に感じました。

なにを話したらいいかわからない。
昔は毎日いろんなことを公私分け隔てなく語り合ったのに。

俺、今トライアスロンやってるんですよ

・・・そうか・・・君が、ねぇ・・・

腎臓の癌が骨まで転移したWさんが搾り出す声は苦しげで、
一言ひと言の間隔も長い。

去年は佐渡のロングに出て、
スイム3.9キロ、バイク180キロ、ラン42.2キロ
完走したんですよ。


・・・それは・・・本格的、だなぁ・・・

明日、つくばマラソン出るんです。

・・・つくば、か・・・うらやましいなぁ・・・

足腰が立たないほど衰弱しきって、頬骨が浮き出たWさんを前にして、
まったく場違いな話題かもしれなかったが、
でもなぜか伝えておきたかったのです。

そろそろお暇しなければという頃合に
また来ますから、今度は元気な顔を見せてくださいよ。
と言うと、

・・・それは無理だよ・・・
と一蹴されてしまった。

死を前にしていかに平常心を保つかということなんだ
というWさんの言葉は僕の理解力をはるかに超えてしまっている。

帰り際、握手したWさんの手は泣きたくなるほど細くて弱々しかった。
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COMMENT



つらいですね。

2007-12-11-Tue-22:29
私も4年前「いとこ」をホスピスで見舞った
ことがあります。もう、モルヒネが効いて
意識は混濁でしたが、発した言葉は
今も忘れません。決して人事ではない
と、思います。
生きてるということだけでも、
ありがたいとも思いますね。

2007-12-11-Tue-22:37
>nonnkoさん
そう、Wさんも薬のせいで意識がもうろうとしていました。
そんな姿に余計にいたたまれない気持ちになりました。
普段は「死」って遠いところにあるような気がするんですけど、
実は、すぐそばにいるんですよね。
だから、今を悔いなく生きなければいけないんです。

2007-12-14-Fri-22:03
ホスピスのお見舞い経験はないですが
身内や知り合いがいることを想像するといたたまれなくなります。
>死を前にしていかに平常心を保つかということなんだ
どれほどの恐怖、向き合うための勇気なのか・・・
いずれは自分の親や自分自身もと頭ではわかってはいても
まだ目をそむけていたいです。


2007-12-16-Sun-17:52
>CHIXIさん
自分は、まだまだ死というものが意識できないし、
死ぬのは恐いです。
死というのは結局、自分自身が実際に直面しないと
わからないものなのかも知れません。

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